映画で楽しむICT「トロン」

コンピュータを直球でテーマとして扱ったSF映画「トロン」を紹介します。

紹介する映画

題名:トロン
原題:Tron
監督:スティーブン・リズバーガー
制作年:1982年
備考:「トロン・レガシー」は「トロン」の続編

あらすじ

天才的なコンピュータゲームのプログラマーであるフリンは、コンピュータゲーム界を支配する会社のプログラムが自分のプログラムが元になっているのではと疑い調査する中、強大な能力を持つMCPという巨大なプログラムが支配するコンピュータの世界に取り込まれてしまう。MCPは、日々開発されるプログラムを取り込み強大化し、人間世界の支配をもたくらむ存在となっていることがわかり、トロン(TRON)という優れたプログラムとともにMCPと戦いを挑むことになる。

見どころ

個人的に、映画「トロン」の見どころを挙げてみました。

  • CGの技術
  • ライトサイクルがかっこいい!
  • コンピュータが支配する世界を予感させる世界観
  • コンピュータの仕組みが見て取れる
  • 自己進化するプログラム

CGの技術

今では当たり前になったCGの技術ですが、映画公開時は斬新でしたね!当時は、未来感漂うCGの世界にワクワクしたものですが、今となっては画像が荒く感じるかもしれませんが、ワイヤーフレームを使用した映像など、CGの面白さのエッセンスは今見ても興味深く感じます。

ライトサイクルがかっこいい!

ライトサイクルかっこよすぎませんか?超流線型の高速バイク乗ってみたいですよね。映画の中では、コンピュータの中の想定なので90度の直角カーブを曲がっていきます。ライトサイクルのデザインは、シド・ミードさんによるものです。

コンピュータが支配する世界を予感させる世界観

本映画の本当の見どころは、ここにあるでしょうか。新しいプログラムを貪欲に自分に取り込み、意識すら持つようになったとみられるMCPは、自分の能力の大きさに自身を持ち世界制覇を目論みます。このあたりのモチーフは、映画「マトリックス」に引き継がれている気がしますね!

コンピュータの仕組みが見て取れる

コンピュータの仕組み、CPU、メモリ、外部インターフェースを知っていると映画の展開の意味がわかってきます。コンピュータに詳しくない人には分かりにくい展開になっていないかという心配もあります。逆に、コンピュータをよく知っている人は、にやりとしたくなるような話の展開が散りばめられています。

自己進化するプログラム

個人的にこの映画が好きなのは、「プログラムの進化とは何か?」について、再考させてくれるところです。本映画の中では、プログラム同士がその強さを競って戦いを行います。限られたコンピュータ資源やルールの中で、どのようなプログラムが最強のプログラムなのでしょうか。個人的にはその部分に興味がわきます。現在のコンピュータでは、ウィルス扱いされてしまうと思いますが、コンピュータ誕生直後は、自分自身を書き換えるプログラムの作成も可能でした。改めて、コンピュータの原点に立って、コンピュータの仕組みやプログラムの組み方に思いをはせてみるのも面白いかもしれません。

おわりに

映画「トロン」のストーリは、勧善懲悪でハッピーエンド。心震わされる名作という種類の映画ではありません。しかし、この映画で示されたCGの使い方や、コンピュータが支配する世界のモチーフは圧倒的で、この後のSF映画に大きな影響を与えたと感じます。SF好きの方には、是非はずさずに楽しんでいただきたい映画の一つです。

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