
SDカードは、データの一時保管および移動用としてUSBメモリとともに広く使用されています。SDカードの種類と選択上の注意点を整理します。
SDカード選択のポイント
SDカードは、「①物理的サイズ」、「②データ容量」、「③書き込み速度」を検討して決定します。
SDカードの物理的サイズ
物理的サイズ : 用途
- フルサイズSD : 主にデジカメ,デジタルビデオカメラ,PC
- miniSD : ※現状はほとんど使用されていない
- microSD : 主に携帯電話,スマートフォン,タブレット等の携帯端末
※アダプタを使用することで、大きなサイズのスロットに差し込んで使用することが可能です。
SDカードの種類とフォーマットの組み合わせ
種類 : 最大容量 : フォーマット形式 : 備考
- SDXC : 2TB : exFAT : Linux、Androidで使用できない場合あり
- SDHC : 32GB : FAT32 : 最大ファイルサイズ4GB, 最大ボリュームサイズ32GB
- SD : 2GB : FAT16 : 最大ファイルサイズ2GB, 最大ボリュームサイズ2GB
※SDカードの種類とフォーマットの組み合わせを変える裏技がありますが、規格外となるため実施しないほうがよいです。
書き込み速度
スピードクラス : 書き込み速度
- UHS Class 3 : 30MB/sec
- UHS Class 1 : 10MB/sec
- Class 10 : 10MB/sec
- Class 6 : 6MB/sec
- Class 4 : 4MB/sec
- Class 2 : 2MB/sec
著作権保護機能
SDカードは、すべて標準で著作権保護機能が付いています。カードスロットの方が対応していない場合があるため、著作権保護されているコンテンツの複製や再生は、著作権保護機能に対応したカードリーダを使用する必要があります。
その他
SDカードにはロック機能がありますが、誤操作によるデータ消失には有効ですが、マルウェアによる不正書き込み防止まで完全に防げるわけではないことに注意します。
SDカードの規格
・SD Assosiation(日本語)
・SD Assosiation(英語)
おわりに
現状では普及状況から、フルサイズSDあるいはmicroSDカードの、SDHCの8GB、16GB、32GBのタイプが使用しやすいでしょう。8GB以上の場合は、保存可能なデータサイズが大きいため、スピードクラスは、Class 10以上が望ましいです。