サーバ構築を行う場合、実際にどれだけの電力が必要になるのか、計算したくなることがあるでしょう。電気を使用する機器を稼働させるのに実際に必要となる電力(皮相電力)の計算方法をまとめます。
有効電力(W)から皮相電力(VA)を計算
実際に必要となる電力は、皮相電力(VA)になります。有効電力(W)のみわかっている場合は、以下の式で皮相電力(VA)を求めます。※力率は、機器によって異なりますが、わからない場合は0.8で計算します。
有効電力(W)=皮相電力(VA)×力率(0.8)
式を使いやすく変形すると以下になります。
皮相電力(VA)=有効電力(W)×1.25
つまり皮相電力は、有効電力より大きくなります。これは、実際に機器を動作させるのに必要となる電力は、有効電力より大きくなることを意味します。有効電力で必要な電力を計算すると不足する可能性があります。
皮相電力(VA)から電流(A)を計算
以下の式で、必要となる電流(A)を計算します。
電流(A)=皮相電力(VA)/電圧(V)
したがって、100V電源の場合は以下の式で計算します。
電流(A)=皮相電力(VA)/100(V)
200V電源の場合は、以下の式で計算します。
電流(A)=皮相電力(VA)/200(V)
同じ電力を必要とする場合でも、100Vと200Vでは、200Vの方が必要となる電流が半分になリます。機器をテーブルタップやコンセントに接続するときに、使用可能なアンペア数以内に収まっているか判断するときは、使用する電圧についてもチェックするようにしましょう。
おわりに
所要電力(皮相電力)の計算方法をまとめました。
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