航空機の運行と時事問題は深く結びついていることがあります。今回は、ウクライナ情勢を感じ取れるフライトの追跡情報です。
記事の目次
2022/03/06:ロシアの国際線運行禁止の背景を確認する!
ロシアがボーイングとエアバスのリースによる航空機の押収対策として、国際線運行禁止のニュースが入ってきたので、ロシアの航空会社の保有する機種を調べてみました。まずは、アエロフロート航空の保有機種を確認してみます。スホーイもありますが、ほとんどボーイングとエアバスであることが分かります。
アエロフロート航空の子会社であるオーロラ航空の保有機種を確認してみます。エアバスとイギリス系の航空機会社のデ・ハビランドであることが分かります。
航空機分野はロシアが強いイメージがありますが、民間機の分野は強くないのですね。
2022/03/06:民間機のロシア上空の飛行ルートの変更が発生!
民間機がロシア上空を飛行するルートを変更し始めたというニュースが入ったため、JALの羽田、ロンドン間のルートを確認してみました。3月1日は以下のルートでした。まだ、ロシア上空を飛行しています。
3月4日のルートです。北米経由に変わっています。飛行時間は、2時間増加しています。アンカレッジ経由という話もありましたが、ロンドンへはノンストップで行けるようです。ウクライナ上空だけでなく、ロシア上空等にも変化が発生しています。
2022/02/25:ウクライナ付近に民間航空機の姿なし!
2022年2月25日の状況です。ロシアによるウクライナの制空権の掌握やロシア南部の空港閉鎖のニュースが入ってきたので、Flightradar24で航空機の運行状況を確認してみました。
ウクライナ周辺の運行状況を確認する!
ウクライナ周辺の運行状況を確認してみます。ポーランド東側からベラルーシ、ウクライナ、ロシア南部を通過する航空機が全くなくなっていることが分かります。
米軍の偵察機の飛行ルートを確認する!
米軍の偵察機の飛行ルートを確認してみます。2022/02/05の時点では、ウクライナ上空を飛行していましたが、黒海の偵察にルートが変わっているようです。
米軍の空中給油機の飛行ルートを確認する!
米軍の空中給油機が多数飛行していたため、「Multi view」で飛行ルートを確認してみます。ウクライナ周辺をくまなく飛行していることが分かります。
2022/02/05:ウクライナ上空に欧米側の軍用機の飛行あり!
2022年2月5日の状況です。ウクライナ上空に欧米側の軍用機が飛行していることが確認できました。
Most tracked flightsから航空機を選択する!
ウェジェットの「Most tracked flights」から航空機を選択します。「Most tracked flights」は、皆が注目している航空機のランキングなので、ランキングされるということは何か理由があるはずです。今回は、「REDEYE6」というコールサインの航空機に注目してみました。
航空機情報を確認する!
早速、航空機をクリックして航空機情報を確認すると、米軍機であることが分かりました。ウクライナ上空で、ロシアとベラルーシ国境線沿いを周回しています。航空機のタイプは、「Boeing E-8C」です。
航空機の種類を確認する!
航空機のタイプが、Boeing E-8Cであることが分かりましたので、ネットで検索してみると敵地上部隊を探知、識別し、味方地上部隊を指揮・管制するための航空機とのこと。米軍がロシア軍の地上部隊を監視しているということですね。ロシア軍がウクライナ国境線沿いに集結しているニュースと合致します。
過去のフライトを確認しようとしたが・・・
過去のフライトを確認しようとしてみましたが「REDEYE6」については、表示されませんでした。軍事情報に関しては、すべての情報が公開されているわけではないようです。
おわりに
Flightradar24でもウクライナ情勢の変化を捉えることができます。
参考(リンク)
- Flightradar24・・・ウクライナ周辺
- A look at some military activity in airspace around Ukraine・・・軍用機の情報
- Ukraine aviation situation updates・・・ウクライナ関連の運行状況
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