仮想通貨のマイニングを行うマシンを組立てます。OSには「ethOS」を使用し、グラフィックボードを使用して、GPUマイニングを行うことを目的として構成します。
記事の目次
マシンの構成
組み立てたマシンの構成です。秋葉原やAmazonで、価格と相談しながら調達しました。
構成部品一覧
以下が、構成部品一覧です。
本体
部品 | 品名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|
OS | ethOS | 5,000 | TEAM GROUP |
マザーボード | TB250-BTC | 12,800 | BIOSTAR |
CPU | Celeron G3930 | 4,100 | INTEL |
メモリ DDR4 4GB×2 | W4U2400CM-4G | 10,000 | CRUCIAL |
グラフィックボード×2 | GTX 1060 | 59,000 | ZOTAC |
ディスク装置 | 0 | 不要 | |
電源 | SSTST75FPT | 16,000 | SILVER STONE |
ライザーカード | 5,000 | HENGBIRD | |
電源ボタン | PA-062A | 700 | |
リセットスイッチ | PA-045A | 300 | |
LEDランプ | LED-03MS | 300 | |
スペーサー | GLZ11W | 800 |
周辺機器関連
部品 | 品名 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|
無線LAN中継器 | WEX-1166DHP | 6,000 | BUFFALO |
LANケーブル | 0 | 流用 | |
ディスプレイ | 0 | 流用 | |
マウス/キーボード | 0 | 流用 | |
ワットモニター | TAP-TST8N | 2,500 | SANWA SUPPLY |
ラック(暫定) | 0 | 流用 |
上記構成で、122,500円程度かかりました。
OS
OSとしては、ethOSインストール済みのUSBを選択しました。対応するマザーボードを選択する必要がありますが、ドライバーやマイニング用ソフトウェアがインストール済みのため、USBを差すだけで起動できます。Windows 10を選択する場合、OSインストール用のドライブが必要になります。
マザーボード
マイニング用マシンを構成する際に基本となるパーツがマザーボードです。複数のグラフィックボードを確実に認識できることが重要であり、マイニングで使用することが考慮されたマザーボードを選びます。選択したのは、ethOSが対応している以下のマザーボードです。
・BIOSTAR TB250-BTC
このマザーボードは、マイニングモードが用意されており、6枚までグラフィクボードを接続できます。価格が安かったので本モデルを選びましたが、より多くのグラフィックボードを接続予定の場合は最初から上位のマザーボードを選ぶ必要があります。
CPU
GPUマインニングを行う場合には、CPUの性能は重要ではないとのこと。TB250-BTCのCPUソケット「FCLGA1151」に適合し、価格が安く消費電力が少ない以下のCPUを選択しました。
・Intel Celeron G3930
メモリ
TB250-BTCのメモリソケットに適合するDDR4のメモリを選択します。ethOSを使用する予定なので4GBでも良かったのですが、4GBの2枚組での販売だったので、余裕をもって8GBの搭載としました。
グラフィックカード
GPUマイニングで最も重要なグラフィックカード選びです。価格、性能、消費電力のバランスが良さそうな「GTX 1060 3GB」のモデルを選択しました。
ドライブ装置
ethOSの場合、USBから起動することが可能なため、ドライブ装置はなしの構成としました。
電源
850W欲しかったところですが、750Wが安かったのでこちらを選択しました。効率を重視してPlatinumクラスです。果たして何枚までグラフィックボードを搭載できるか・・・
ライザーカード
TB250-BTCは、PCI-Eスロットの構成が(PCI-E 16×1、PCI-E 1×5)の構成のため、2枚目以降のグラフィックカードを接続するためにはライザーカードが必要です。
電源ボタン/リセットスイッチ/LEDランプ
電源装置の電源ボタンだけでも電源のON/OFFできそうですが、一応つけました。
スペーサー
マシンは、複数のグラフィックボードの接続や放熱効果を考慮して、PCケースは使用せずにラックにのせる想定のため、マザーボード用のスペーサーを購入しました。
無線LAN中継器/LANケーブル
マイニング用のマシンはインターネットに接続する必要があります。本来は無線LAN子機で使用したいところですが、ethOSで使用できる無線カードが不明であり、マシンを別室に置きたかったため、無線LAN中継機+有線LAN接続の構成としました。マイニング用のマシンは音が大きいので間違っても寝室には置けません。
ディスプレイ/マウス/キーボード
初期設定時のみ他のPC用を一時使用して、ネットワーク接続後はリモート接続します。
ワットチェッカー
マイニングの運用でとても重要なのが消費電力の把握です。安くはないですが、ワットチェッカーを購入しました。
ラック
マイニングの世界ではリグと呼ぶようですが、とりあえずマザーボードが置ける台に乗せて組立てを開始します。
マシンの組立て
マシンは以下の順番に組み立てていきます。
1枚目のグラフィックボードの接続と起動確認
以下の順に組立て、起動確認を行います。
- マザーボードの開梱とスペーサの取り付け
- CPUの取り付け
- メモリの取り付け
- 1枚目のグラフィックボードの取り付け(PCI-E 16x)
- 電源の取り付け
- 電源スイッチ・リセットスイッチ・LEDの取り付け
BIOSの設定
BIOSのモードをMining Modeに設定します。
2枚目のグラフィックボードの接続と起動確認
ライザーカードを使用して、2枚目のグラフィックボードの接続を行い起動確認を行います。
- ライザーカードの取り付け(PCI-E 1x)
- 2枚目のグラフィックボードの取り付け
取り分け難しいのは、グラフィックボードへの電源ケーブルの配線です。グラフィックボードに十分な電源供給ができるように電源ケーブルの配線を行う必要があります。
おわりに
マイニング用のマシンを組立て、BIOSの起動確認まで行いました。次回は、メタルラックでマイニング用マシンのリグを作ります。続きは、以下の記事にお進みください。