ethOSは、例えばethOSインストール済みのUSBを差し、IPアドレスを設定し、Ethereumのウォレットのアドレスを変えるだけでマイニングを開始することができます。ethOSの仕組みを理解していなくても簡単に使用できるところが良いところですが、トラブル発生時や、チューニングを行う際の参考に、簡単にethOSの仕組みを復習しておきます。
記事の目次
使用した環境
- ethOS 1.3.1
ethOS設定ファイル
ethOSの設定ファイルを確認します。
OS設定ファイル
以下の設定ファイルで、キーボードの設定を行います。
- /etc/default/keyboard
以下の設定ファイルで、IPアドレス等のネットワークの設定を行います。
- /etc/network/interfaces
- /etc/ssh/sshd_config
- /home/ethos/remote.sh
- /home/ethos/local.sh
- /home/ethos/custom.sh
- show stats
- /var/run/ethos/miner.versions
- helpme
- dmesg
- /opt/ethos
以下の設定ファイルで、SSH接続の設定を行います。
ethOS固有の設定ファイル
以下の設定ファイルで、ethOS起動時にインターネット上からlocal.confを上書きするか設定します。
以下の設定ファイルがethOSのメインの設定ファイルです。使用するマイニング用ソフトウェアやグラフィックボードの設定を行います。
以下の設定ファイルで、追加で実行するコマンドを指定できます。シェルなので、local.confで設定できない項目などをコマンドで設定する場合などに使用します。
ethOSバージョン確認
以下のコマンドで、ethOSのバージョン、稼働状況、ハードウェアの情報などを確認することができます。
以下のファイルを参照することで、マイニング用ソフトウェアのバージョンを確認することができます。
ethOSのコマンド
ethOSのコマンド操作について確認したくなった場合は、以下のコマンドで確認します。
特に、以下のコマンドを使用すると、ethOSの起動時に各種ドライバーなどが正しく読みこまれているかなど確認できます。(linuxのコマンドそのものと思いますが・・・)
ethOS固有のコマンドのインストール先のディレクトリ
ethOS固有のコマンド関連のファイルは、以下のディレクトリにインストールされています。特に確認する必要は発生しないのですが、たまに見てみると面白いかもしれません。
グラフィックボード(NVIDIA)のコマンド
ethOSには、グラフィックボードのドライバもインストール済みのため、追加のインストールなしで、NVIDIAのコマンドを使用することができます。(本サイトではGEFORCE GTXシリーズを使用)
コントロールパネルの使用
ethOSは、インターネット上のサイトに稼働情報を送信しており、コントロールパネルと呼ばれるWebサイトのページで稼働状況を確認することができます。稼働確認の仕組みを用意するのは大変なので大変助かります。(URLがわかれば誰でも情報が見れるので、少なくともプライバシーはありません。また、マシンのIPアドレスも見れるので、インターネット側からは侵入できないようなネットワーク構成にしましょう。)
おわりに
ethOSは、マインニングに必要なソフトウェアがプレインストールされており、必要最小限の設定でマイニングが開始できます。Ubuntu 14.04ベースではありますが、マイニング専用にカスタマイズされているため、安定稼働のためには推奨されている範囲での操作にとどめてマイニング注力するのがよさそうです。個別にマイニングソフトウェアをインストールするなど自由に変更を行いたい場合は、自前でlinuxを使用して環境構築を試みるのが正しい選択と思いました。