ethOSでGPU単位にパラメータを設定します。デフォルトでは、基本的に全GPUに対して同一の設定を行う方法でパラメータが指定されていますが、同じメーカの同じ型番のグラフィックボードでも使用されているメモリが異なったり、リグ内での場所によって温度などの動作環境が異なり、GPU単位で設定を行うことにより、より最適なチューニングが可能になります。
記事の目次
使用した環境
- ethOS 1.3.1
local.confの設定変更
以下、「GTX 1060 3GB」4枚で、claymoreでEthereumマインニングの設定例です。
$ more local.conf miner xxxxxx claymore cor xxxxxx 1100 1300 1300 1300 mem xxxxxx 3650 4400 4400 4400 fan xxxxxx 50 65 50 50 pwr xxxxxx 69 60 68 66 mxt xxxxxx 85 stratumproxy enabled proxywallet 0xNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN.xxxxxx/xxxxxx@xxxxxx.xx proxypool1 eth-jp1.nanopool.org:9999 proxypool2 eth-asia1.nanopool.org:9999 autoreboot 3 custompanel aaaaaabbbbbb
ポイントは、以下の設定値になります。個別に記載しますが、NVIDIAだけかもしれませんが、GPU0の指定の順番がパラメータによって異なることに注意が必要です。マニュアルには記載がなく、試した結果になります。
- コアクロック(cor)
- メモリクロック(mem)
- ファン回転速度(fan)
- 供給電力(pwr)
その他、マイニング用のソフトウェア(miner)、GPUの動作温度設定(mxt)もワーカ名での指定に変更しました。
コアクロック(cor)
コアクロック数をMHzの単位でGPU1、GPU2、...、GPU0の順に設定します。GPU0は、最後に指定します。(注)ethOS 1.3.2からは、GPU0から順に設定します。
メモリクロック(mem)
メモリクロック数をMHzの単位でGPU1、GPU2、...、GPU0の順に設定します。GPU0は、最後に指定します。(注)ethOS 1.3.2からは、GPU0から順に設定します。
ファン回転速度(fan)
ファン回転速度を%単位でGPU1、GPU2、...、GPU0の順に設定します。GPU0は、最後に指定します。(注)ethOS 1.3.2からは、GPU0から順に設定します。
供給電力(pwr)
供給電力をW単位でGPU0、GPU1、...の順に設定します。ここでは、GPU0を最初に指定します。
パラメータの設定箇所について
GPUの個別の設定は、ethOSの/home/ethos/custom.shにNVIDIA提供の設定コマンドを記載することでも可能ですが、安定運用したらlocal.confに移行するのがおすすめです。
おわりに
ethOSの設定で、NVIDIAのGPUについて、GPU単位に設定を行いました。GPU0の指定の順番には注意が必要です。