無線でインターネットに接続する通信回線の選択方法についてまとめてみました。
固定回線(光回線)の代わりとして使用する!
固定回線(光回線)の代わりとして使用する場合の選択のポイントをまとめてみます。無線ルータの電源を落とさずに使用することを想定します。この場合、以下が選択肢になります。
- Docomo Home 5G(ホームルータ使用)・・・通信量の制限が無い回線が必要な場合に選択する。インターネット接続の決定版的なポテンシャルあり。
- SoftBank Air(ホームルータ使用)・・・通信量の制限が無い回線が必要な場合に選択する。ただし、回線速度が10MBps以下になることがある。
- WiMAX(ホームルータ使用)・・・高速で安定している。ただし、3日間で10GBを超えると通信速度制限で1MBps以下になる可能性あり。
ホームルータ以外で、持ち運び可能なWi-Fiルータを固定回線の代わりとして使用する場合は、バッテリーの消耗が激しいので、バッテリー交換が可能なタイプを選んだほうがよいでしょう。有線LANを使用する場合は、クレードルが使用できるものを選択します。
外出時に使用する!
外出時に使用する場合は、以下が選択肢になります。
- キャリア回線・・・通信速度等、回線品質が高い。ただし、回線維持費用がMVNOに較べて高額になる。
- MVNO回線・・・回線維持費用が安いが、回線品質がキャリア回線より低い。
- WiMAX・・・通信速度等、回線品質が高い。キャリア回線やMVNO回線に比べると通信料制限が少ない。ただし、通信可能なエリアが若干せまい。
- クラウドSIM・・・通信量が多く料金も比較的安い。ただし、ビジネスモデルに無理があるケースがあり、長期的にはサービスが停止する可能性あり。
海外で使用する!
海外旅行や出張時に使用する場合は、以下が選択肢になります。
- キャリア回線・・・ローミングで海外で使用する。通信料が比較的高い。
- MVNO回線・・・音声通話ができる契約でないと、海外で使用できないことが多い。
- クラウドSIM・・・海外で使用できることが多く、通信料も比較的安い。ただし、ビジネスモデルに無理があるケースがあり、長期的にはサービスが停止する可能性あり。
- 旅行者用のSIM・・・SIMフリー機を使用して、現地についたところで旅行者用のSIMを購入する。通信料が激安であることが多い。現地で会話が必要。SIMのアクティベーションにSMSを使用するケースがあり、Wi-FiルータなどでSMSが使用できないには使用できないことに注意が必要。
個人的には、海外に到着当日はキャリア回線でしのぎ、到着後は旅行者用のSIMをSIMフリー機で使用するのがおすすめです。
クラウドSIMについて
クラウドSIMですが、通信量無制限のサービスの「どんなときもWi-Fi」を契約していたことがあります。このサービスは、以下の特徴がありましたが、特に、通信量無制限に問題があり、回線障害が多発してサービス終了になりました。
- 通信量無制限で使用できる。
- 通信速度も20MBps程度でる。
- 3キャリアの回線が使用できるため通信範囲が広い。
- 海外でもある程度の通信量が低価格で使用できる。
さすがに、便利すぎる機能を提供し続けるのは利用者の増加等に伴い無理があったようです。個人的にですが、このようなサービスは、安定して使用するには向きませんが、乗り換え覚悟で使用する分には悪くないのではと思います。ただし、おそらくクラウド上のSIMの切り換え等と思いますが、ある程度連続使用すると、一時的な通信断が発生することが多かったので、安定した通信が必要な場合は注意が必要と思います。
5G回線について
無線でインターネットに接続する際に光回線と較べて最も劣っているのが、回線の遅延です。5Gでは低遅延は一つの特徴なので、是非期待したいところです。
おわりに
低遅延、高速、大容量回線の5Gが普及すれば、光回線なしでも十分に無線のみの契約で行けそうな気がします。課題は、通信量制限がどの程度になるかだと思います。個人的には、以下で対応しています。
- 固定回線の代替・・・SoftBank Air(たまに通信速度が心もとないが)
- 外出時・・・キャリア回線+MVNO(MVNOのSIMでキャリア回線の通信料金を節約)
- 海外・・・キャリア回線のローミング+現地SIM
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