街歩きでICTへの理解を深める!(屋上のアンテナ編)

街歩きをしていると、いろいろ気になることがあるでしょう。本稿では、街歩きをしながら屋上に設置されたアンテナをチェックしてみたいと思います。

避雷針(アンテナではありません!)

まずは、一番目立つのは針のように立っているアンテナらしきものですが、これはアンテナではなく避雷針です。アンテナと間違えないようにしましょう。

地上デジタル放送受信用アンテナ

地上デジタル放送受信用アンテナです。首都圏ではスカイツリーに向いていることが多いですが、以下の写真では2個アンテナがついています。スカイツリーではTVKなど地方局の電波は発信していません。地方局の地上デジタル放送も見たい場合は、複数のアンテナを設置する必要が出てきます。

FM受信用アンテナ

こちらは、FM受信用アンテナでしょう。

衛星放送受信用パラボラアンテナ

衛星放送受信用のパラボラアンテナです。BS用、CS用、BS/CS兼用などのタイプがあります。どのパラボラアンテナも同じ方向むいていますが、静止軌道上にあるBSあるいはCS用の人工衛星の方向を向いているためです。実際に自分でアンテナを設置した際は、周囲のアンテナの向きを参考にさせていただきました。

PHS基地局用アンテナ

真ん中にそびえるのがPHS基地局用のアンテナです。下側のパネル状のアンテナもPHS用です。PHSは、一般向けに対しては、2020年7月にサービスを終了するようです。

携帯電話基地局用アンテナ

多くの人がお世話になることが多い携帯電話の基地局のアンテナです。携帯電話では、設置スペースを狭くできる垂直形のアンテナを使用しています。電波は垂直偏波になるため、個人的に気にしたことはないのですが、携帯電話やスマートフォンは地面に対して立てたほうが電波の感度が良くなるとのことです。

アマチュア無線用アンテナ

一軒家にそびえ立つこのアンテナは、アマチュア無線用のアンテナです。遠方まで電波を飛ばせる波長の長い電波を使用する場合は、アンテナが大きくなります。

防災無線用アンテナ

最後に、学校の屋上に設置された防災無線用のアンテナです。命と生活を守ってくれるアンテナです。アンテナの向きが地面に対して垂直ですが、防災無線では電界の変化が地面に対して垂直になる垂直偏波を使用していることを意味します。

おわりに

屋根の上のアンテナに着眼してみましたが、これだけ見分けられれば、屋上に設置されたアンテナについてはほとんど識別できるのではないかと思います!