たかがテーブルタップ、されどテーブルタップ。普段、何気なく使用しているテーブルタップですが、電子機器を接続する場合は、雷サージ対策のテーブルタップを選びましょう。
記事の目次
雷サージとは?
雷サージとは、落雷したときに発生する瞬間的に発生する強い電流のことをいいます。雷サージによって、過大な電流が電源ケーブルや、電話線、LANなどを通じて電子機器に流れ、電子機器が破損する可能性があります。
雷サージが何故問題になるのか?
なぜ、最近になって雷サージ対策品が必要になってきたのでしょうか。過去から電話などでは問題になってはいたですが、最近は特にコンピュータ機器で使用されるエレクトロニクス技術が進歩し、集積度の高いLSIが使用されるようになったことが原因で、コンピュータ関連機器の被害が増えているとされています。集積度の高いLSIは、配線が細く配線の間隔も短いため、高電圧、高電流に弱くなっています。
雷サージの種類と対策
雷サージは、建物の周辺に落雷して発生する誘導雷と、建物に直撃する直撃雷があります。直撃雷による電子機器への影響は、基本的には防げないとされています。誘導雷については、雷サージ対策のテーブルタップ等を使用することで被害を緩和することができます。製品を使わないのであれば、コンセントをテーブルタップを外すのが最も確実です。
雷サージ対策品の仕組み
雷サージ対策品の基本的な仕組みは、バリスタとよばれる特定の電圧より高くなると電流を急激に通しやすくする性質を持つ素子を使用して、電流を逃がすことによって電子機器を守ります。ただし、強い雷サージが流れると自らが破損するため効果は基本的に1回とされています。
テーブルタップの選び方
本題のテーブルタップの選び方ですが、雷サージ対策として以下の機能がついていることを確認しましょう。
- 雷サージ対応している
- 雷サージ機能が失われたことが、LEDランプ等で確認できる
- 電源スイッチついている
雷サージ対策以外の考慮点としては、トラッキング対策(ホコリによる通電火災)がされていることは忘れないようにしましょう。私は、すべてのテーブルタップを一度に雷サージ対応に変更するのは大変なので、以下のターブルタップとテーブルタップの間に挟んで使用できるものを購入してみました。少し値段は高くなりますが、空いている電源コンセントに差すだけで効果がある製品もあります。
テーブルタップを海外で使用する場合の注意点
100V用のテーブルタップを200V近い電圧を使用する海外で使用できないかというと、必ずしもそんなことはありません。機器の消費電力は、電圧が変わっても大きくは変わらないため、家庭用レベルの電圧であるならば、電圧が高くなっても電流が少なくてすむためテーブルタップへの負担は変わることがなく使用できるのです。しかし、電源ランプやUSB給電、LEDランプがついているものは海外対応でないものは使用しないようにしましょう。電源ランプやUSB給電するための回路が200V等の高電圧に対応していないことがあるためで、最悪、発熱、発火によって破損します。以下の写真のテーブルタップは、日本では大活躍していたのですが、海外旅行中に200Vで使用し、電源スイッチの部分が破損したタイプの製品です。(写真は購入し直したものなので故障していません。)
接続する電化製品もグローバル対応製品を!(100〜240V対応)
海外で電化製品を使用する場合、テーブタップを海外対応の製品としても、接続する機器が海外対応していないと使用できません。パソコンやスマホは海外対応している製品のほうが多くなりつつありますが、ヘアドライヤーなど、その他の製品でも海外対応してるものを選ぶと海外旅行のときだけ使用する製品を購入しなくてすみます。
おわりに
電子機器を多く使うようになった時代においては、大切な電子機器を少しでも守るため、雷サージ対策品を選んでいくようにしましょう。海外旅行でも使用する場合は、240Vまで等、海外対応した製品を選びましょう。
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