ソフトウェア開発をするときに、オープンソースを利用することがあります。特に商用のソフトウェアで利用するときには注意が必要になるので、商用・非商用の観点を中心に、オープンソースのライセンスについて、まとめてみました。
記事の目次
オープンソースライセンスの概要は?
オープンソースライセンスとは、ソフトウェアの利用や配布に関する規定を定めたライセンスであり、オープンソースコミュニティによって推奨されるライセンスが存在します。以下に代表的なオープンソースライセンスをまとめます。
GPL (GNU General Public License)
ソフトウェアの自由な使用・改変・再配布を許可するライセンス。ただし、再配布する場合には、同じライセンスの下で公開する必要があります。そのため、商用ソフトウェアの開発には向かないとされています。
MIT License
商用・非商用を問わず、ソフトウェアの自由な使用・改変・再配布を許可するライセンス。著作権表示やライセンス条項の表示が必要です。
Apache License
商用・非商用を問わず、ソフトウェアの自由な使用・改変・再配布を許可するライセンス。他のライブラリやソフトウェアとの組み合わせが可能であり、商用ソフトウェアの開発にも向いています。
BSD License
商用・非商用を問わず、ソフトウェアの自由な使用・改変・再配布を許可するライセンス。ライセンス条項の表示が必要です。
Creative Commons License
著作物に対するライセンスであり、著作権者が利用条件を指定することができます。商用・非商用を問わず、自由な使用が可能な場合もありますが、利用条件によっては使用制限があることもあります。
MPL (Mozilla Public License)
商用・非商用を問わず、ソフトウェアの自由な使用・改変・再配布を許可するライセンス。他のライブラリやソフトウェアとの組み合わせが可能であり、改変した場合には、ソースコードを公開することが求められます。
おわりに
オープンソースのライセンスは、それぞれに特徴があり、利用目的や配布先に合わせて選択する必要があります。また、ライセンスは頻繁に変更されることがあるため、最新のライセンスを確認することも必要になります。