スーパーコンピュータのランキングからICT技術のトレンドを探る!(2019/11)

スーパーコンピュータのランキング(2019/11)からICT技術のトレンドを探ってみたいと思います。最先端の技術情報は興味がつきないですね!

スーパーコンピュータのランキング情報

スーパコンピュータのランキング情報は、以下のサイトで見ることができます。

ランキングTOP4

上位ランキングのTOP4ですが、1位、2位がアメリカ、3位、4位が中国で、アメリカと中国で激しい競争を繰り広げていることが見て取れます。

技術動向チェック!

スーパコンピュータで使用されるパーツやOSの動向をチェックしてみたいと思います。

プロセッサー(Processor)

使用されているプロセッサーに注目してみます。1位、2位は、「Power 9」、3位が「Sunway SW26010 260C」、4位が「Intel Xeon E5-2692v2」となっています。Processorの能力では、IBM Power VS Intel Architectureの競い合いが気になりますが、まだまだ、IBM Powerが優勢であることが感じられます。2位の「Sunway SW26010 260C」は、中国での独自開発とのことで、中国の技術力の急速な進歩がうかがわれます。

通信機能(Interconnect)

1位、2位は、「InfiniBand」、3位、4位は中国での独自開発の規格になっています。スーパコンピュータでは、通信機能の速度が特に重要なためか、スーパコンピュータと汎用のサーバ製品とでは、違う規格を使用しているようです。

OS

OSに関しては、3位の「Sunway RaiseOS」もLinuxベースのようで、Linuxの一人勝ちの様相です。汎用のサーバやPC市場では、Windowsが優勢ですが、Linuxの性能や信頼性も非常に高いことがわかってきます。

その他のランキング:HPCG

共役勾配法という新しい手法で、ベンチマークを行った結果のランキングとのことです。2017年からのランキング情報があり、TOP500のベンチマーク手法が変わっていくかもしれません。

その他のランキング:GREEN500

性能あたりの消費電力の低さを競うランキングです。日本勢が、1位(富士通)と2位(PEZY Computing)を占めており、日本が伝統的に強い分野ですが、引き続き上位にランキングできるよう頑張って欲しいですね!

感想

TOP500のランキングですが、Processorでは、IBMのPowerが一歩抜き出ている印象で、OSはLinuxで決まりですね。個人でPowerを使用することはできませんが、Linuxはしっかり勉強しておきたいと思います。

おわりに

TOP500の情報は、6月と11月に更新されているようなので、半年ごとにチェックしてみると面白そうです。