スーパーコンピュータのランキング(2020/11)からICT技術のトレンドを探ってみたいと思います。最先端の技術情報は興味がつきないですね!2020年11月版で、日本の「富岳」がTOP500で2期連続で1位となりました。
記事の目次
スーパーコンピュータのランキング情報
スーパコンピュータのランキング情報は、以下のサイトで見ることができます。
ランキングTOP4
上位ランキングのTOP4ですが、1位が日本の富岳、2位、3位がアメリカ、4位が中国で、アメリカと中国で激しい競争を繰り広げているところ、日本がその一角に食い込んでいます。
技術動向チェック!
スーパコンピュータで使用されるパーツやOSの動向をチェックしてみたいと思います。
プロセッサー(Processor)
使用されているプロセッサーに注目してみます。1位は「A64FX」(ARMベース)、2位、3位は、「Power 9 + NVIDIA Tesla V100」、4位が「Sunway SW26010」、となっています。Processorで「IBM Power」、「Intel Architecture」以外に、スマホで伸びてきた「ARM」が採用されてくるでしょうか。注目したいところです。
通信機能(Interconnect)
1位は、「Tofu interconnect D」、2位、3位は、「InfiniBand」、4位は中国での独自開発の規格になっています。「富岳」速さは、独自の通信機能もポイントになっているようです。
OS
OSに関しては、1位の富岳もLinuxで、Linuxの一人勝ちの様相です。OSのトレンドは、「Linux」の優位が揺らぎそうな感じは全くありません。
その他のランキング:HPCG
共役勾配法という新しい手法で、ベンチマークを行った結果のランキングとのことで、TOP500のベンチマーク手法が変わっていくかもしれません。こちらも「富岳」がトップになっています。
- TOP500 HPCG (2020/11版)
その他のランキング:GREEN500
性能あたりの消費電力の低さを競うランキングです。「富岳」は、10位に入っていますが、競うカテゴリーが違いますね。
富岳のスペック情報
富岳のスペック情報は、以下のURLで参照できます。
感想
TOP500のランキングですが、Processorでは、「ARM」の動向が気になります。OSはLinuxで決まりです。
おわりに
TOP500の情報は、6月と11月に更新されています。スーパーコンピュータの動向は、半年ごとにチェックしてみましょう!