電源制御のコマンドとSystemdとの関係を整理します。
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使用した環境
- Ubuntu Desktop 20.04 LTS (20.04.1)
電源制御コマンドのリンク先を確認する!
Ubuntuでは、以下のように電源制御のコマンドが、systemctlコマンドにリンクされています。
$ ls -l | grep systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 halt -> /bin/systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 poweroff -> /bin/systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 reboot -> /bin/systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 runlevel -> /bin/systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 shutdown -> /bin/systemctl lrwxrwxrwx 1 root root 14 Jan 10 16:42 telinit -> /bin/systemctl
電源制御のコマンドは、systemctlコマンドにリンクされているため、systemctlコマンドで電源制御を行うことも可能で、従来のshutdownコマンド等も使用できます。
システムを停止して電源をOFFにする!
poweroffコマンで、システムの電源をOFFにします。
$ sudo poweroff
systemctlコマンドで、システムの電源をOFFにします。
$ sudo systemctl poweroff
システムを再起動する!
rebootコマンドで、システムを再起動します。
$ sudo reboot
systemctlコマンドで、システムを再起動します。
$ sudo systemctl reboot
システムを停止する!
haltコマンドで、システムを停止します。電源OFFまでは行いません。
$ sudo halt
systemctlコマンドで、システムを停止します。電源OFFまでは行いません。
$ sudo systemctl halt
システムをサスペンドする!
systemctlコマンドで、システムをサスペンドします。システムの状態をメモリに保管して一時停止します。
$ sudo systemctl suspend
システムをハイバネートする!
systemctlコマンドで、システムをハイバネートします。システムの状態をディスクに保管して一時停止します。
$ sudo systemctl hibernate
システムをハイブリッドスリープする!
systemctlコマンドで、システムをハイブリッドスリープします。システムの状態をメモリとディスクに保管して一時停止します。復帰はメモリから行いますが、バッテリーが切れてメモリの状態が失われた場合は、ディスクから復帰が行われます。
$ sudo systemctl hybrid-sleep
おわりに
電源制御関連のコマンドは、すべてsystemctlコマンドにリンクされており、systemctlコマンドで制御することができます。
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