固定回線(WiMAX)でIP電話を使用する!(課題)

前回で利用料金について整理して一通り、WiMAXでIP電話(固定電話/FAX)を使用する際の設定と利用方法についてまとめることができました。最後に、気がついたことや課題について整理しておきたいと思います。

はじめに

WiMAXでIP電話(固定電話/FAX)を使用する際の課題を一覧化します。
・通信の安定性
・FAX利用の際のプロトコル
・セキュリティ
・通話範囲(国内・海外)
・今後の方向性

通信の安定性

WiMAXでIP電話(固定電話/FAX)を使用する際に心配していたのは、通信の安定性です。私の場合は、WiMAXの電波状態がよいこともあるのか、FAX送受信に失敗することはありませんでした。通話は、相手側からの音声が若干遅延していると感じたことがありましたが、音質は問題なかったです。

FAX利用の際のプロトコル

現在、FAXで利用できるのは、「みなし音声方式」になります。この方式は、回線の帯域を多く使うとのことなので、「T.38」のプロトコルが使用できると、インターネットを見ながらFAXするなどという場合に、より安定した通信ができるようになるのではと思います。

セキュリティ

・通信の暗号化
WiMAXでIP電話(固定電話/FAX)を使用する際に一番の課題となるのは、セキュリティであると思います。携帯電話であれば、SIMのハッキングなどの話題はありますが、通話が暗号化されています。IP電話でも簡単にTLS等による暗号化が使用できるようになってほしいです。
・不正アクセスの監視
インターネットを使用するシステムなので、不正アクセスの確認を簡単にできるようにしたいです。通話明細の機能もあれば、不正アクセスの調査に役立つと思います。

通話範囲(国内・海外)

・国内
IP電話では発信できない番号があります。緊急電話やフリーダイヤルが課題であると思います。
・海外
発信できる国が32カ国なので、全世界ではないです。しかし、次第に増えてくることが期待できます。

今後の方向性

・インターネットFAX
Asteriskを使用するとFAX機能をインターネット上に構築することによって、VoIPアダプタなしでFAX送受信ができるようです。ICT実験室でも今後、試してみたいと思っています。

おわりに

今回のチャレンジで、課題はあるもののWiMAX回線でほぼ問題なく固定電話やFAXが使用できることが分かりました。私は固定回線の契約をしていないので、このままの環境で頑張ってみたいと思います!

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