パソコン(PC)盗難対策の一番の目的は何でしょうか。よく考えればパソコン自体よりは、データの盗難や情報漏洩の防止になると思います。その対策の一つがハードディスクへのパスワード設定になります。今回は、HDDパスワードの設定の効果についてまとめます。
はじめに
ハードディスク(HDD)のパスワード設定の効果を整理します。
使用環境
ノートPC:Lenovo X201i
ハードディスク(HDD)のパスワード設定の効果
ハードディスク(HDD)のパスワードをリセットすることは、通常は設定されたパスワードが分からない限りできません。ただし、警察等へ販売されている特殊な装置を使用すると可能になるとのことです。また、当たり前ですが、OS上から別のパスワードで保護されていないハードディスク等のファイルシステムにデータをコピーした場合、コピーしたデータはアクセス可能で保護されていないことに注意します。
ハードディスク(HDD)のパスワード設定
パソコンの起動時に、BIOSの設定画面でハードディスク(HDD)のパスワードを有効化します。BIOSの設定画面を起動する方法は、パソコンによって異なりますが、一般に電源投入時にF1~F12のどれかのキーを押す操作になります。
一人で使用するパソコンなので、パスワードは"user"のみにしました。
ハードディスク(HDD)用のパスワードを入力!
パスワードの登録が成功しました!
無事、パスワードが設定されました。
パソコン起動時の操作
まずは、BIOSのパスワードを入力します。
次に、ハードディスクのアイコンが表示されるので、ハードディスク(HDD)のパスワードを入力します。つまり、2回パスワードを入力してパソコンを立ち上げるイメージになります。
おわりに
ハードディスク(HDD)へのパスワード設定は、情報漏洩に対する強力な防衛手段であり、パソコンの紛失や盗難に対して有効な対策といえます。パスワードを忘れると自分でもリセットすることができなくなります。ただし、通常は手に入らない特殊な装置を使用されてしまうと、比較的簡単に無効化される可能性があります。万全を期すためには、ハードウェアによるデータの暗号化、OSによるファイルシステムの暗号化、自分自身によるデータの暗号化を組み合わせていくことが大切になります。
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