Db2において、複数のインスタンスを起動する方法をまとめます。
記事の目次
使用環境
- CentOS 8.1 (Server with GUI)
- Db2 V11.5
最初に決めること
複数インスタンスを立ち上げるためには、新規インスタンス用のユーザID、グループとポート番号が必要になります。あらかじめ決めておきましょう。最初のインスタンスポートはデフォルトで以下のとおりです。
$ grep -i db2inst /etc/services DB2_db2inst1 60000/tcp DB2_db2inst1_1 60001/tcp DB2_db2inst1_2 60002/tcp DB2_db2inst1_3 60003/tcp DB2_db2inst1_4 60004/tcp DB2_db2inst1_END 60005/tcp db2c_db2inst1 50000/tcp
インスタンス作成情報
インスタンス作成に必要な情報をまとめておきます。
No | Name | Value | Comments |
---|---|---|---|
01 | db2iadm2: Group ID | 2011 | |
02 | db2fsdm2: Group ID | 2012 | |
03 | db2inst2: User ID | 2011 | |
04 | db2fenc2: User ID | 2012 | |
05 | Port Number | 50010 |
Db2用のユーザおよびグループの作成
rootユーザで、Db2用のユーザおよびグループを作成します。ユーザIDおよびグループIDは、作成済みのユーザおよびグループと重ならないようにします。
# su - # groupadd -g 2011 db2iadm2 # groupadd -g 2012 db2fsdm2 # useradd -u 2011 -g db2iadm2 -m -d /home/db2inst2 db2inst2 # useradd -u 2012 -g db2fsdm2 -m -d /home/db2fenc2 db2fenc2 # passwd db2inst2 # passwd db2fenc2
インスタンスの作成
Db2のインスタンスを作成します。ポート番号は、最初のインスタンスの50000から少し離して、50010としています。
# /opt/ibm/db2/V11.5/instance/db2icrt -p 50010 -s ese -u db2fenc2 db2inst2
Db2の起動と停止
Db2の起動と停止ができることを確認します。
# su - db2inst2 $ db2start $ db2stop
Db2で使用するポート番号の確認
Db2のインスタンスで使用するポート番号を確認します。
$ grep -i db2inst /etc/services DB2_db2inst1 60000/tcp DB2_db2inst1_1 60001/tcp DB2_db2inst1_2 60002/tcp DB2_db2inst1_3 60003/tcp DB2_db2inst1_4 60004/tcp DB2_db2inst1_END 60005/tcp db2c_db2inst1 50000/tcp DB2_db2inst2 60006/tcp DB2_db2inst2_1 60007/tcp DB2_db2inst2_2 60008/tcp DB2_db2inst2_3 60009/tcp DB2_db2inst2_4 60010/tcp DB2_db2inst2_END 60011/tcp db2c_db2inst2 50010/tcp
おわりに
複数のインスタンスの作成い、インスタンスの起動と停止が行えることを確認しました。この後は、最初のインスタンスと同様に、DBの作成等を行っていきます。
参考情報
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