Linuxでユーザの追加と削除を行います。
ユーザの追加を行う!
Linuxのユーザは、内部的にはUIDで管理されます。他のLinuxサーバにも同じユーザを作成する場合は、同じUIDが望ましいので、ユーザの追加を行う場合は、UIDを決めて作成するようにします。1000より小さいUIDは、システムで使用される可能性があるので、1000以降で未使用なUIDを指定する必要があります。
# useradd testuser -u 9000 # grep testuser /etc/passwd testuser:x:9000:9000::/home/testuser:/bin/bash # grep testuser /etc/group testuser:x:9000:
GIDは、デフォルトでUIDと同じになります。必要に応じて、「gpasswd」コマンドでその他のグループに登録します。
パスワードの設定を行う!
ログインするユーザの場合、初期パスワードを設定する必要があります。以下の記事を参考にしてパスワードを設定します。
ユーザの削除を行う!
ユーザの削除は、ユーザ名の指定のみで可能です。
# userdel testuser # grep testuser /etc/passwd # grep testuser /etc/group
ホームディレクトリは削除されないので、別途ディレクトリの削除コマンドで削除します。
# ls -l /home | grep testuser drwx------. 3 9000 9000 78 Jan 26 20:06 testuser # rm -rf /home/testuser # ls -l /home | grep testuser
メールボックスが作成されていることがあるので、確認して削除します。
# ls -l /var/spool/mail | grep testuser -rw-rw----. 1 9000 mail 0 Jan 26 20:06 testuser # rm /var/spool/mail/testuser rm: remove regular empty file '/var/spool/mail/testuser'? y # ls -l /var/spool/mail/testuser ls: cannot access '/var/spool/mail/testuser': No such file or directory
ユーザ名の変更を行う場合は・・・
ユーザ名の変更を行う場合は、「usermod」コマンドが使用できますが、ユーザ名はシステム設定の各所で使用されることがあるため、「usermod」ですべて変更しきれるとは限りません。安全を考えて「userdel」して、「useradd」した後、データ移行や設定の移行を行うほうが確実と思います。
おわりに
ユーザ名の追加と削除は、useraddとuserdelで行いますが、ユーザ作成の際は、UIDをしっかり管理して作成するようにしましょう。
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