Maximaで基本的な演算を行います。
記事の目次
使用した環境
- Maxima 5.40.0
四則演算
四則演算関連の計算を行います。
(%i1) 12+6; (%o1) 18 (%i2) 12-6; (%o2) 6 (%i3) 12*6; (%o3) 72 (%i4) 12/6; (%o4) 2 (%i5) 12^6; (%o5) 2985984 (%i6) mod(12,6); (%o6) 0
過去の入力と出力結果の利用
過去の入力と出力結果を利用することができます。直前の出力結果は「%」を使用します。
(%i1) 12*6; (%o1) 72 (%i2) %/6; (%o2) 12 (%i3) %o1/12; (%o3) 6 (%i4) %i1/3; (%o4) 24
基本的な定数
基本的な定数を扱います。円周率と自然対数を使用してみます。Maximaでは、可能な限り値を厳密に扱うので、近似値を知りたい場合は、float関数を使用して小数点表示します。
(%i1) %pi; (%o1) %pi (%i2) float(%); (%o2) 3.141592653589793 (%i3) %e; (%o3) %e (%i4) float(%); (%o4) 2.718281828459045
bfloat関数とfpprecを使用して表示する桁数を制御することもできます。
(%i1) %pi; (%o1) %pi (%i2) float(%pi); (%o2) 3.141592653589793 (%i3) bfloat(%pi); (%o3) 3.141592653589793b0 (%i4) bfloat(%pi),fpprec=20; (%o4) 3.1415926535897932385b0
その他、虚数、無限大が定数として使用できます。
(%i1) %i; (%o1) %i (%i2) inf; (%o2) inf (%i3) minf; (%o3) minf
数学関数
数学関数を使用してみます。
絶対値
絶対値を求めてみます。
(%i1) abs(2); (%o1) 2 (%i2) abs(-2); (%o2) 2
平方根
平方根を求めてみます。
(%i1) sqrt(2); (%o1) sqrt(2) (%i2) float(%); (%o2) 1.414213562373095 (%i3) sqrt(4); (%o3) 2
自然対数の指数関数
自然対数の指数関数を使用してみます。
(%i1) exp(1); (%o1) %e (%i2) float(%); (%o2) 2.718281828459045 (%i3) exp(2); 2 (%o3) %e (%i4) float(%); (%o4) 7.38905609893065
自然対数を底とする対数関数
自然対数を底とする対数関数を使用してみます。
(%i1) log(1); (%o1) 0 (%i2) log(2); (%o2) log(2) (%i3) log(%e); (%o3) 1
三角関数
三角関数を使用してみます。
(%i1) sin(0); (%o1) 0 (%i2) sin(1); (%o2) sin(1) (%i3) sin(%pi/2); (%o3) 1 (%i4) sin(%pi); (%o4) 0 (%i5) sin(%pi*3/2); (%o5) - 1 (%i6) sin(%pi*2); (%o6) 0
三角関数としては、以下が使用できます。
- sin(x)
- cos(x)
- tan(x)
- asin(x)
- acos(x)
- atan(x)
- sinhx)
- cosh(x)
- tanh(x)
式の計算と値の代入
変数を使用してみます。変数への代入は、「:」で行います。
(%i1) x+x; (%o1) 2 x (%i2) x:2; (%o2) 2 (%i3) x+x; (%o3) 4
関数の使用
関数を使用してみます。関数は「:=」で定義します。
(%i1) f(x):=x+x; (%o1) f(x) := x + x (%i2) f(2); (%o2) 4
おわりに
本稿では、Maximaを使用して、基本的な計算を実行してみました。コマンドラインの関数電卓のイメージで便利に使用することができます。
関連記事